2019/06/18【書評】庭に小さなカフェをつくったら、みんなの居場所になった
お友達から勧められた本『庭に小さなカフェをつくったら、みんなの居場所になった。』という本を読みました。
『つなげる』ことと『つながる』ことの大切さ。
それを実感できる素晴らしい本です。
でもそこには無理やり感はない、窮屈ではない自由な『居場所』。
それが富山県砺波市にある『みやの森カフェ』。
そこで働く方々にフォーカスし、今の社会にある問題をカフェというフィルターに通して眺めたような内容です。
私の仕事も相続に悩む方と解決できる専門家を『つなげる』仕事。
そして、様々な専門家の方々と『つながる』のが仕事。
何か生きづらさを感じたり、自分の『居場所』を探している方にはおすすめの本です。
◆『孤立』という生きづらさ
この本の冒頭にもありますが、スマホやパソコンによって、私たちは色々な人とつながりを気軽に持てるようになりました。ところが生きづらさを感じる人がものすごい多いそうです。
著者の方が全国を回り、様々な立場の人と対話を繰り返す中で、生きづらさを感じている人には共通のものを感じたそうです。
それが『孤立』です。
人は自分と同じような体験や過去を持っている人と会うと共感が生まれます。お互いがお互いに感情を与え合うことにより、気持ちが楽になります。
そのような場を提供しているのが、『みやの森カフェ』です。
ここには、様々な方々が訪れます。
健常者も障がい者も、老若男女も問わず、不登校の子供、子育てに悩む母親など様々な生きづらさを感じている人が集まる居場所です。
そんな人たちが、みんな自由に自然と集まる場所。
ご飯を食べて、遊んで、お話をして、いろいろなものを作ったり、勉強したり、自由気ままに過ごすことによって、気分が楽になったりするのかもしれません。
カフェの理念は、『一人ぼっちで悩ませない』だそうです。
◆あなたの『居場所』はどこですか
こう聞かれて、すぐに答えられますか?
最近、やたらと『居場所』という言葉を色々なメディアで聞くようになった気がします。
それだけみなさん自分の『居場所』を見つけられないということなのかもしれません。
この本自体もそうなんですが、不思議なゆるさというか、自然な感じというか、なんだか居心地がいい本なんですね。でも、突然ピリリとするような心にささる言葉が入ってきて、とても勉強になるんです。
きっと『みやの森カフェ』も、そんなところなんじゃないかなと思うのです。
居心地が良く、いろんな人とつながれて、癒しにもなるし、学びもある。
そんな『居場所』は心地よい気がしませんか。
◆『つながり』の可能性
『みやの森カフェ』には、次から次へといろんな人たちがやってくるそうです。
『農業に興味があって・・』と話していると、農業のプロのおじいちゃんがやってきたり、『在宅医療のことで・・・』と話しているとその道のプロがやってくるなど、人のつながりでいろいろなものが生まれ、解決するという『居場所』のようです。
先日もブログに書かせていただいたプラットフォームが自然とできてしまっているのだと思います。
ただ、運営するみなさん良い意味で、いい距離感で接しているのが伝わってきます。その絶妙な距離感が、この『みやの森カフェ』というプラットフォームを大きくしてきたのではないかと感じました。
最近、私自身もよいつながりを毎日いただいています。
当社もセミナールームが空いているので、地域の方々に月1で無料開放しようかなと本気で考え始めました。
『みやの森カフェ』
近いうちにお邪魔しようと思います。
みなさんも『つながり』を大切に!!
今日もありがとうございました。