2019/04/033月30日に家族信託のセミナーを開催いたしました
3月30日に家族信託のセミナーを上尾市文化センターで開催させていただき、18名の方にご参加いただきました。
家族信託という制度を初めて聞いたという方が非常に多くご参加いただいたようです。
認知症になったら何も相続対策ができなくなるということをご理解いただけたらとてもうれしく思います。
◆5人に1人が認知症になる時代の救世主
先日当社に不動産を売却したいとご相談に来られたお客様がいらっしゃいましたが、いろいろとお話をお伺いしていますと、ご相談者様のお母様名義のお土地を売却したいという内容でございました。
更にヒヤリングを続けていきますと、お母様は現在施設に入居されており、意思判断能力がかなり低下をされていることがわかりました。
そのような状態では、お母様の土地売却の意思を確認することができず、残念ながら売却のお手伝いをすることはできませんでした。
これから5人に1人が認知症になるという時代に今後このような事例は増えてくると思います。
お母様がお元気なうちに家族信託のことをご存知であれば、ご相談者様の権限で土地の売却ができたかもしれません。
◆上尾市の持ち家率・子世代との別居率は非常に高い
上尾市の持ち家率は非常に高いというデータがございます。
上尾市が発表している2018年6月現在の最新のデータによりますと、上尾市内の住宅総数が87,550戸に対して、持ち家を所有されている方が54,910戸となっています。
パーセンテージにすると62.7%となります。
出典:『統計あげお(平成29年版)』
更にデータを細かく見ていくと65歳以上で持ち家に住んでいる単身普通世帯と65歳以上で持ち家に住んでいる夫婦普通世帯を合計すると13,100世帯となります。
このうちお子さんと一緒に住んでいるという世帯は、わずか850世帯だけというデータです。
パーセンテージにするとわずか6%しか親子が一緒に住んでいないということになります。
出典:『統計あげお(平成29年版)』
残りの94%の方々のお子さんは、単身で一人暮らしをされているか、ほかの場所に持ち家を持って暮らしているか夫婦でアパートなどの貸家に住んでいるというケースが多いのではないでしょうか。
ご両親が住んでいる実家が将来空き家になってしまうリスクをこれだけ抱えているということになります。
ご両親の介護が必要となり、実家に誰も住まなくなってしまったので売却をしようとする際にも、認知症になっていなければ売却できますが、認知症になってしまっていたら、ご両親が亡くなるまで、実家を売却することはできません。
◆家族信託という制度を普及させたい
これだけ持ち家率が高く、子世代と別居している世帯が多いという事実を上尾市にお住いの方々に知っていただき、私は家族信託という制度を普及させたいと思っています。
私と同世代の団塊ジュニア世代の方々が、自分の親の実家の売却に苦しむことがないようにこれからも少しずつではありますが、地域の方々にお伝えをし続けていきたいと思っています。
3月30日 『家族信託セミナー』in上尾市文化センター
また、同時に私と同世代の方々が、これから親の介護のことについて悩み始めてくるころだと思います。
そのような方々に『絶対に失敗しない介護施設の選び方』という内容でも介護施設紹介センターの方とともにセミナーを開催していく予定になっています。
これからも『皆様に身近な地域の介護・相続の相談窓口』として活動をしていこうと思います。