2018/11/16こんな方は要注意!相続でもめるケース①
相続でもめるケースは、様々ありますが、
人、モノ、カネにまつわることでもめることが
ほとんどです。
そのなかでも人にまつわる問題で注意しなければならない
ケースというのはどのようなものがあるのでしょうか?
ご紹介するようなケースに該当するような方は
注意が必要です。
◆相続人に長い間連絡がとれない人がいる
相続発生後に相続人の確定を行う作業をいたします。
その際に長い間連絡が取れていない相続人がいる場合は、
注意が必要です。
今まで全く連絡が取れなかったにもかかわらず、
いきなり現れて自分の権利だけを主張する
ということがあります。
このようになると他の相続人とはもめることが
容易に想像できると思います。
7年間生死が明らかにならないという場合は、
裁判所に失踪宣告の申し立てをすることが
できますので、被相続人や他の相続人とも相談し、
あらかじめ失踪宣告をしておくということも
選択肢に入れておくといいかもしれません。
この問題は、弁護士の先生などの専門家にも
アドバイスをいただきながらすすめていかなくては
ならない問題だと思います。
◆相続人同士の仲が悪い
相続人の仲が悪い場合には、何が問題で相続人同士の仲が悪いのかを、
被相続人が把握しておいたほうが良いでしょう。
ちょっとしたボタンの掛け違いなのであれば、
話し合いで解決するかもしれません。
どうしても解決できないようであれば、事前に遺言書の作成や
生命保険を使った対策などが必要になってくるでしょう。
相続はどうしてもきれいごとだけでは済まされない部分が
多いというのも現実です。
理想ばかりを考えるのではなく、時には現実的に
事務的に準備を進めていくことも必要になる場合も
ございます。
◆親の面倒を「見ている子供」と「見ていない子供」がいる
このようなケースでは、親の面倒を「見ている子供」が
親の介護で苦労した分を考慮して遺産分割をしてもらいたいと
主張することが考えられます。
一方で法定相続通りに均等に遺産分割をすることを主張する
他の兄弟がいた場合には、やはりもめる原因になります。
親が元気なうちに『どのように遺産分割をしたいのか』を
家族みんなで事前に話し合いをしておくのと、
何も話し合いをせずに相続を迎えてしまうのと
どちらがスムーズに遺産分割できるかは、
当然前者になるでしょう。
何より、家族みんなで老親をどのように支え、
そしていかにスムーズに財産の継承をしていくのかと
いうことを親子で話し合いをするということが
問題解決の方法だと思います。
何度もお伝えしているように、親が元気なうちに
『家族会議』
これしかありません。
団塊の世代が70代を迎え、健康寿命のことを
考えますと、ここから5年間が勝負だと思います。
この5年間で相続について事前に準備ができるかできないかで、
その後の相続がスムーズにいくかいかないかが
決まるのではないでしょうか?
介護のこと、相続のことを事前に準備をすることが
老親のためにもなりますし、子供たちのためにも
なると思います。
もうすぐ年末年始でご家族が集まりやすいタイミングです。
ぜひとも家族会議をしてみてください。