2018/11/01【書評】『子供たちが身を乗り出して聞く道徳の話』~子育て中の方、部下を持つ上司の方におススメの道徳本
今回とても心に響いた道徳に関する書籍をご紹介したいと思います。
平 光雄氏著
『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』
という本です。
子育て中の方や、部下を持つ上司の方に
とってもおすすめの本です。
◆学校の先生が書いた道徳本
平さんは小学校の学級担任として30年以上も教育されてきた
学校の先生です。
私も人の親として毎日子供と接する中で、
どのように教育・しつけをしていけばよいのか、
とても悩むことがあります。
何か少しでもヒントがあればと、
今まで様々な教育に関する本を読んできましたが、
ここまですーっと心に入ってきて、わかりやすい本には
今まで出会ったことがありません。
今後子育てに迷ったときは、この本を辞書代わりに確認し、
少しでも子供にとって良い方向に導いてあげられればと
思っています。
◆どんな子でも成長の欲求を強く持っている
この本のまえがきに、
”今は、「どんな子でも成長への欲求を強く持っている」と断言できる。
しかし、世の道徳に関する議論の中心は、
「何を」伝えるかということであり、
「どう」伝えるかということに対する関心が低いように見える。
と書かれています。”
この本では、平先生が小学校で実際に実践されていた
道徳に関する話を「どう」伝えるのかという点にフォーカスを当て、
シンプルにわかりやすく解説してくれています。
平先生は生徒たちに「どう」話を伝えていたのでしょうか?
「少ない言葉でありながら、確かな効果がある方法」を
平先生はみつけたそうです。
「紙芝居」と
「携帯フレーズ(短い一言フレーズ)」です。
「絵」と「短い一言フレーズ」で生徒の心に道徳を説きました。
こうすることによって話を聞く気持ちさえ持っていなかった生徒たちの
心が変わっていったそうです。
◆部下を持つ上司の方にもおすすめ
様々なエピソードなどは実際に本を読んでいただき、
それぞれ色々と感じていただければいいのではないかと思います。
子育てをしている親御さんには、ぜひ読んでもらって
今後の子育ての参考にしてもらえればと思います。
必ず目から鱗が落ちるお話がたくさん出てくるはずです。
シンプルでありながら、何度も読み返したくなる奥の深い一冊です。
また部下を持つ上司の方々には、
部下とのコミュニケーションをとる際に必ず参考になると思います。
昨今の大手企業による様々なデータ偽装や改ざん問題も
これら道徳の欠如から発生していることも多いように
思います。
子供が小さいうちに、この本に出会えて
本当に良かったと思える一冊です。
しかし人を育てるって本当にむずかしいですね。
みなさまもぜひ!
今日もありがとうございました。