『キャッシュ is King』
昨年から始まったコロナ禍のなかでも
様々なところで言われた言葉のひとつです。
1度目の緊急事態宣言では、
町中がゴーストタウン化し、
様々な商売に影響が出ました。
売上が8割、9割減などになったと
いう方々もいらっしゃいました。
そのときによく目にするようになった
言葉です。
キャッシュ=現金を手元に
多く持っている企業や個人事業主の方は
この危機を乗り切ることができたのでは
ないでしょうか。
実は、相続対策をすすめていくうえでも
この考え方は一つの重要なキーワードです。
不動産オーナーの方々のなかで
よく見かけるパターンは、
『資産はたくさんあるけど、現金がない』
というケースです。
不動産を多くお持ちなので
総資産はたくさんあるけれども、
現金が少ないという方が非常に多いのです。
現在お持ちの財産を棚卸して
相続税がどのくらいかかるのか
試算をしてみると、納税資金が
全く足りないのです。
その際には、相続税の納税をする際に
持っている不動産を売却し納税する
ということになります。
せっかく不動産をお持ちなのであれば、
そこを最大限有効活用し、納税資金=現金を
確保することができるかもしれません。
もしくは、お持ちの不動産を売却し、
その売却資金を使って、より資産価値の高い場所に
賃貸不動産を購入することもよいかもしれません。
こうすることにより資産価値の向上や収益改善、
相続税の節税対策、納税資金の確保にも
つながるのです。
もちろん、すべてを現金化することは
相続税の節税の観点からみるとあまり
得策とは言えませんが、少なくとも
必要な納税資金くらいの現金が確保できるように
準備する必要があると思います。
現金があると遺留分対策、
生命保険を活用した対策など
様々な対策ができるようになります。
現金があると様々な対策ができるというのは、
会社経営をしていると非常に痛感するところです。
不動産賃貸業も会社経営と同じです。
『キャッシュ is King』
現金を確保するには、非常に時間がかかります。
なるべく早い段階から対策を講じることをおすすめ
いたします。