2019/07/01社会福祉法人様で、家族信託セミナーを開催させていただきました
以前からお付き合いをさせていただいております社会福祉法人様からのご依頼で、家族信託セミナーを開催させていただきました。
障害者施設を多数運営されている社会福祉法人様で、入所している方々は40代、50代を迎える方も多くなり、ご両親様も70代、80代になる方が増えてきたそうです。
そのようなご家族の『親なき後問題』や『ご両親様ご自身の認知症対策』として、家族信託の活用法などをお伝えさせていただきました。
◆ご両親様の財産をどのように引き継ぐのか
今回のセミナーは、社会福祉法人の理事長様からのご依頼で、お話をさせていただきました。
施設に入っていらっしゃるお子様のご両親様から、
「財産管理の方法として『家族信託』というものがあるようだけれども、理事長知っている!?」というお話があったそうで、理事長の方から私にセミナーのご依頼をいただきました。
理事長との事前の打ち合わせでお話をさせていただいた際に、いろいろなお話をさせていただきました。
最初にできた施設に入られたお子様は、すでに40代、50代の方が多くなり、ご両親様は70代、80代となっているので、ご両親様の資産をどのようにお子様に引き継ぐのかという点も気になっている方が多いというお話でした。
実際にご両親様のうちお一人がすでに認知症になってしまっている方もいらっしゃるようでしたので、セミナーでは、ご両親様がお元気なうちにお子様への財産の残し方を考えておかないといけないということをお伝えさせていただきました。
◆お子様が引き継いだ財産をどのように守っていくのか
『家族信託』は、財産管理の手段のうちの一つです。家族信託が万能なわけではありません。
お子様に引き継いだ財産を誰がどのように守っていくのかという点は、成年後見制度、家族信託、生命保険信託などのメリット、デメリットなどを中心にお伝えさせていただきました。
お子様が何人かいらっしゃる場合には、きょうだい児の方のご負担が多くなるというケースもお聞きしました。ご両親様とするとなるべく、きょうだい児の方のご負担を減らしたいというお考えの方も多いようでしたので、そのような場合の負担軽減の方法なども少しお話させていただきました。
それには、やはりご家族でお話をしていただき、ご家族の皆様が納得する形で、お子様の財産を守っていく手段のサポートを、我々がお手伝いできればと思っています。
◆ご家族でお話していただくきっかけに
これらの準備は、ご両親様がお元気なうちにお考えになることが何より大切です。
ご両親様が認知症になってから、
「元気なうちにあのような良い制度があるのなら、準備しておけばよかった」ということがないように、少しでも多くの方に「何事も事前の準備が大事なんだ」ということをお伝えしたいと思っています。
『制度を知っていて利用しなかった』というのと、『そんなに良い制度があることを知らずに利用できなかった』というのでは大きな違いがあると思います。
このようなセミナーで良い制度の情報を知っていただき、それをもとにご家族でお話をしていただくきっかけになっていただいたのなら、こんなにうれしいことはありません。
無理やりご家族に家族信託をすすめても、絶対にうまくはいきません。
あくまでも、制度の利用をするのは、セミナーを聞いてくださった皆様です。
セミナーをお聞きしていただいたうえで、「何もしない」という選択も正解です。
もしも、セミナーを聞いていただき、我々のような専門家のサポートが必要だと思われたお客様には、全力でサポートをさせていただきます。
一番重要なのは、ご家族皆様で、どのように他のご家族を支えていくのかということですから。
今日もありがとうございました。