2018/11/27相続対策としてやっておくべき3つのこと
相続対策としてやっておくべきことは
大きく3つに分けられます。
それは①遺産分割対策 ②納税資金対策 ③相続税対策
の3つになります。
これら3つすべての対策が必要な方と
①の遺産分割対策だけが必要な方に分けられます。
それぞれどのような対策が必要になるのでしょうか。
◆遺産分割対策としてやっておくべきこと
遺産分割対策として、まず一つ目の対策は
財産を分けやすい形にしておく
ということは非常に有効な手段です。
不動産を複数所有している場合は、一部を売却して
現金化しておくというこということも検討する
必要があります。
もしくは、資金的に余裕があったり、銀行からの融資をうける
ことが可能であれば、法定相続人の人数と同じ数だけ
収益型マンションなど家賃収入の入る不動産を所有しておく
ということも非常に有効な手段です。
収益型のマンションなどで所有しておくと、相続税がかかる方は
節税効果も高く、相続する方にも収益物件を残してあげられる
というメリットがあります。
遺産分割対策として、二つ目は、
遺言書を作成しておくということです。
特に相続税がかかるような資産家の方は、
10か月以内に納税する必要があり、
この間に遺産分割が完了していないと
様々な税優遇が受けられなくなります。
『相続はもめるもの』という前提にたって
遺言書を書いておくべきです。
三つ目として生命保険の活用です。
特定の人に多くお金を残したり、
均等に遺産分割をするために、代償分割の資金として
準備をしたり、生命保険は様々な形で活用できます。
◆節税対策としてやっておくべきこと
一つ目は相続財産を減らすことです。
相続財産を生前から減らすことができれば、
相続税の課税対象が少なくなるわけですから、
節税対策になります。
生前に自分の財産を子供や孫に贈与すれば、
財産を減らすことができます。
ただし、贈与税がかかることもありますので、
贈与税がかからない非課税枠の中で上手に
贈与することも考えたほうがよいと思います。
不動産を多くお持ちの方は、
土地に賃貸物件を建てることで土地の評価が
貸家建付地となり、土地の評価を下げることも
有効な手段です。
ただし、賃貸需要のあまりない場所で、
このような対策をしてしまうと、受け継いだ
相続人の方が賃貸経営に行き詰ることもありえますので、
そのあたりは注意も必要です。
◆納税資金対策としてやっておくべきこと
相続税は、基本的には現金での納付が原則です。
納付期限は10か月以内ですので、資産を現金化しやすい
資産に組み替えておくことを検討しておくとよいと思います。
地方の地主さんなどは、これから少子高齢化により、
空家が問題になっている昨今、今後土地が
非常に売りづらくなってくることが予想されます。
その場合には、生前に売れる時に売ってしまい、
都内などの収益型の中古マンションなどに、資産を
組み替えておくと、中古マンション流通市場が
出来上がっておりますので、相続発生後でも
すぐに現金化することが可能です。
その他にもやはり生命保険は納税資金を確保するには
必須の対策だと思います。
相続発生後に現金化もすぐできますので、10か月以内の
納付期限を気にすることもありません。
このように相続対策は様々なことを考えながら、
対策をしていかなければなりません。
様々な専門家とご相談しながら、早めの対策を
おすすめいたします。